いきなりですが実は中学1年の頃からどこの本屋にも置いてあるので面白そうだと思い、表紙買い。リンクは14巻です。
結果面白かったんで現在進行形で読み続けていたんですが、まだ私が世間知らずでオスの有害さをしらなかった頃ですね。今となっては微妙。
この話に収録されている呟きの国は、武器をとってオスを皆殺しにして家畜の立場から脱却する女性たちの話です。初めて読んだときは男なのによくかけたなと思うけど、今ならあらゆる意味を込めて「男にしか書けない」と思うようになりました。
女性が書いたら女性が間違いなくオステリー起こすし、時雨沢恵一もはっきり「戦わなければ奴隷として緩慢に殺されていた。男を殲滅するしかない」みたいな台詞は男だからこそかけたんですよね。女性だったら「まともな男もいますが~」とグダグダ媚びそう。
けれど男でも「特徴」という言葉を使い部族紛争のようにみせかけないと書けないってところが日本の男尊女卑の根深さを表していますね。海外だとパワーという小説が女性名で堂々と出されているのに。
あとは「いい人たちの夕べ」も女性に対するセクシャルハラスメント発言(※伏字なために師匠が何を言われているのか不明)を題材にしていますしね。最後は弟子の「この人はパースエイダーを撃たなければいい人なんですけどね」の台詞がスパイスになってます。
「呟きの国」はここまでオスの奴隷から脱却するために戦う女性をいうヒントをだしまくっているのに、子供と大人が戦ってるという超解釈をしているオスが居て驚く。私は「長年便利な奴隷としてこき使われてきた。そんな証拠は歴史にいくらでもある」というような内容の文章をみて即座に理解したんですけど。
作者は5ちゃん、見てますもんねー。5ちゃんを題材にした「繋がっている国」も書いていましたし。
13巻に収録されている質問に対し「他の電撃文庫より読者の女性が増えて嬉しい驚きでした」というようなことをいっていたので、嬉しかったですねー。当時はあまりなんともおもっちゃいないけど、今は。どれだけオスが男尊女卑ホモソーシャルか、熱心に応援して金つかって礼儀正しくても「女だから」という理由だけで「客じゃない」だの「女性が多くて残念」だの平気でオスから言われるんだから。時には女性からも。
なので優しくて嬉しかったな…と思いつつ女を黒人、男を白人に置き換えたら一発解雇発言ですよね。
というか礼儀正しくて応援してくれて金使ってる上客を歓迎するの、当然ですよね。商売人なら。そのくせ一時の感情に流されて憎悪発言、差別発言するんだから、男は理性的なんて二度というなよ。最初から私は男は理性的(笑)なんて思っちゃいないけど。だって暴力事件や性犯罪や理性の欠片も無い所業をよくしてるくせに?
しかしどうなんでしょうねぇ。海外のオスみたく「建前」は大事にするのか、日本男児のように正体バレバレなのどちらがいいんでしょうね。でも建前がないとどうなるかはトランプが証明しましたけど。
性懲りもなく金つかう日本女性も家畜だなぁって思いますね。