漫画喫茶で読んでいましたが、この漫画の二巻に「おぉ」と思われる台詞があったのでメモ代わりに記録しておきます。
女装したり女形をやってる男が出てくるんですが、そのキャラの台詞です。
「知ってるか?
女がどんなに嫌なことに出会うか。男の嫌らしさとかほんともう散々なんだ」
「ぼくはひと通り知ってる。でも ぼくはまだいい」
「ぼくは男にもどるけど女はずっと女なんだ
かわいそうな女をたくさん見てきたよ 耐えて耐えて死んでしまった人もいた」
読んだときこういう台詞が書けたなと思いました。きっと作者が女性で少女漫画だから描けたと思います。
良く女装して男から嫌な目にあって、上っ面だけの上澄みの上澄みの経験で女の気持ちがわかったような事をいう男はよくいますが、そこから先に進んで「ぼくは男にもどるけど」という台詞を言わせたのは珍しいなと思いました。
そう、男は女装してもいくらでも男に戻れて男性特権をもっているいい御身分なんですよ。
そこを解っている男は居ない。
あと同じキャラのモノローグで
――女は辛い
男に騙されて 翻弄され 凌辱され 裏切られ 踏みにじられても 生きていくんだ…
とありましたがこれも「そうですよ」と思いました。私も強姦されましたしねぇ。
女の人生は辛いことの繰り返しですよ。救いなんて無い。