どうにか生きています。

反吐をぶちまけます。最近筋トレ始めました。

感想:キャサリン・ハキム「エロティック・キャピタル」

 

 

エロティック・キャピタル すべてが手に入る自分磨き

エロティック・キャピタル すべてが手に入る自分磨き

 

 

簡単に言うなら「美は力を持つ」という本。

 

作者は社交・美貌・性的魅力、セックス能力などを纏めて「エロティック・キャピタル」と名づけています。

 

引用P199

一流の高級娼婦は多くの若い女性の憧れの的で、お手本だった。仕立て屋や帽子屋、花屋で働く女性が、僅かばかりの賃金を補うため(このころ、女性の賃金は男性の半分だった)、性的な行為を提供したり、お金目当てに関係を持ったりしたのである。

こうした女性は「グリセット」「ロレット」と呼ばれ、結婚するまでの間、機会があれば時折アルバイトで売春婦の真似事をしていた。

同様に、ロンドンでもプロの娼婦ではない多くの若い女性が、お金目当てに性的な行為をしていた。

 

……これ、今の日本じゃないか。

 

作者は珍しく西洋人にしては、日本について言及してます。

けれど、たぶんハキム氏は生活保護を受けようとした女性が「風俗で働け」とおいかえされる「日本の実態」を知らないんじゃないかと思います。 

 

ハキム氏はイギリス人なので、イギリスは

イギリス人はおかしい―日本人ハウスキーパーが見た階級社会の素顔

で書いてあった通り、移民でも、男女問わずに失業手当が失業した週にすぐもらえる国です。

だからこそ、ハキム氏が推奨してるように娼婦をパートタイムでやっても、大学病院で研究してる人が正体を明かしてもそのまま失業、ということにはならないんでしょう。

ハキム氏は娼婦やバー勤めの女性たちのように、娼婦をすれば他の非正規雇用の仕事よりもお金が稼げて時間に余裕ができる、と推奨しています(向いてない人もいる、とはかいてますが)

 

実際、ベル・ド・ジュール(昼顔)とよばれるコールガール体験を2冊の本に赤裸々にまとめて発表されましたが、2009年11月になって、自分がブリストルの大学病院で発達神経毒性学と癌疫学の博士号を取得しているブルック・マグナンティ博士であることを発表している、という実例をあげてます。

 

あと、この本で引っかかったのは性的魅力が性暴力を引き起こすので、それが性的魅力ネガティブ面の一つ、と書いてあるところ(こんないい方はしていませんが)

そんな発想があるからこそ、美しくない女性や、老婆が性暴力にあったさい「お前が被害にあうわけ無いとセカンドレイプ発言されるんでしょうが。

ハキム氏は性産業を援護するあまり、娼婦のお世話になっていながら娼婦に対し「強姦されても娼婦ならしょうがない」という男がいる暗部に触れていません。

 

P270

 

結果として、男性は自分の欲しいものを女性からただで手に入れて当たり前と考えるように至った。男性優位の考えと価値観は、急進的なフェミニストの「男女同権」のレトリックによって批判を浴びるよりむしろ力を得た。

 

P266

性的行為やそれに類似した行為のために日々行われている金銭や報酬のやりとりは、男女は全て同等であるという急進的なフェミニストの神話によってすっかり混乱させられてしまった。

 

↑この作者の発言には賛同します。

日本男児様なんて、普段男を振りかざしてふんぞり返ってる割に、自分たち男が動く段階になると男女平等とか言い出しますからね。

よく、日本女性、日本男性殺さないな、と思います。